PEST分析とは
PEST分析ですが、PESTとはPolitics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)の頭文字を取ったものです。マクロ環境分析ができるフレームワークになります。ちなみに、マクロ環境とは、事業の外部環境のうち、企業にとって統制不可能、つまり業界内の各企業とは無関係に起こっているものをいいます。
それでは実践できるようにご説明すすめていきましょう。
PEST分析の目的とは
将来の変化や事業に与える影響を考える
外部環境の変化を敏感に察知して時流を捉える
中長期的なマクロ環境を把握し仮説を立て備える
きちんとPEST分析を行っていないとマクロ環境トレンドにうまくのれず、大企業でも破錠の可能性があるので、しっかりと分析を行っておきましょう。
それではそれぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
Politics(政治的要因)
政治や法律、税制の変化といった行政面から市場環境を分析する。
■Politicsの項目
・法律、法改正、判例、規制緩和・条約・税制
・政治、政権体制などの動向
・公的補助、判例・規制緩和、助成など
例)消費税の引き上げ等、経済の動向に大きな影響を与える。
規制緩和によるインバウンドの活用
Economy(経済的要因)
経済成長や景気、物価、株価や為替、経済成長率、原材料の価格変動など経済の動向変化を分析する。
■Economicの項目
・景気動向・賃金動向・株価、為替、金利
・物価、消費動向・経済成長率・消費動向など
例) 為替が円安にぶれると輸入食材を扱っている食料品店や外食産業は仕入れ価格が高騰します。景気動向、為替の変動に注視してリスクヘッジを行う戦略が必要になってきます。超低金利時代。長引くデフレの影響。
Society(社会的要因)
人口や流行など生活者のライフスタイルの変化面から市場環境を分析する。
■Socialの項目
・人口、人口構成、密度・社会インフラ
・流行、世論、事件・高齢化、少子化・言語、教育、宗教など
例)社会的環境要因の一例として「少子高齢化」「人口減」があげられる。「単身世帯の増加」「未婚」といったライフスタイルの変化もある。
社会的環境要因はそれほど変動のある項目ではありませんがしっかり分析しておけば、需要の把握や喚起、ターゲット設定などがしやすくなります。
Technology(技術的要因)
技術の変化による影響を分析
■Technologicalの項目
・インフラ・ビッグデータ・IT、IoT技術・新技術、開発
・特許・イノベーションなど
例)「AI化」「5G」等IT技術の進歩は目覚ましい。これらが自社のビジネスに与える影響を考慮する。次々生み出されるイノベーションや技術革新のペースに遅れることなく、早い変化に柔軟に対応できる体制が必要。
是非!あなたもフレームワークを使ってPEST分析を行ってみてください。