自分を変える為の心理モデルと意識を変えられない理由

意識との付き合い方

こんにちは、坂本塾の事務局、清水大輝です。今回は坂本塾の根幹を担う「意識」について、卒業生である僕が感じた内容、集めた情報をお話ししたいと思います。

坂本塾には「自分を変えたい」と思う人が集まって来ます。たぶん、この記事を読んでいるあなたも「自分を変えたい」と思っているはず。

僕の場合、以前は自分自身を責め、たくさんの苦しみを味わってきました。しかし、今では全てが連動し合っている実感があり、不安や迷いが少なくなっています。

目には見えませんが「意識」が明確に変わってきている事を実感しています。その理由は、綿密に計算された坂本塾での実践に取り組んだ事が大きいです。

使用した資料

僕の経験上、「自分を変えたい」と思っていても、なかなか変えることは難しいもの。その理由の1つとして「目に見えない領域」だけで取り組もうとするから、という事が上げられます。

だからこそ、坂本塾では「コアチューニング」や「中心道」によって身体から変えていく事を提案しています。身体は「目に見える領域」だし、宇宙の法則に素直に反応する為、変化が最も分かりやすい。

  • 目に見えない領域:意識
  • 目に見える領域:身体

コアチューニングについて詳しくはこちらをご覧下さい。
https://sakamoto.ks-ins.jp/2021/03/18/core/

「身体」に関してはコアチューニングの記事を読んで頂くとして、今回は「意識」に焦点を当てて

  1. 自分を変える為の考え方(坂本塾の意識変革プログラム)
  2. なぜ「意識」を変える事が難しいのか

という2つのテーマでお話をしていきます。

 

自分を変える為の考え方

自分を変える為の考え方

「自分を変える」と言うと、何に取り組むでしょうか。

僕の場合、今まで時間配分・住む場所・付き合う人を変える事に取り組んできました。

  • 時間配分に関しては、以下のようにスケジュールを立てたり。
  • 住む場所に関しては、実家から出て友人とルームシェアしたり。断捨離もたくさんやってきました。
  • 付き合う人に関しては、ビビっときた人にはお金を投資して会いに行くようにつとめました。

 

なぜ、このような事に取り組んできたのかと言うと、「今までの自分」という枠から出る為です。「今までの自分」を繰り返していると、未来って何となくイメージできますよね。

イメージ出来る未来像に安心感を抱く方はそれでOK。良いも悪いも無いのですが、「変わりたい」と思っている人にとって「今までの自分」の延長線上からは軌道を変えたいと思うはず。

その為には、「今までの自分」という枠組みを大きくしていかなければいけません。

樹の年輪みたいな感じですね。どんどんと幹の太さが増す事で、より高く伸びることが出来る。

僕たちの場合は、自分の枠を広げる事で、芯が太くなってより高く伸びる事が出来る。だからこそ、今まで見えなかった景色が見えたり、出会えなかった人と出会えたりするような感じ。

木と人間

自分を変える「心理学モデル」があるのでご紹介します。坂本塾でも、この「心理学モデル」を活用して運営されています。

その「心理学モデル」はジョハリの窓。

 

ジョハリの窓

ジョハリの窓

ジョハリの窓とは・・・
自己分析に使用する心理学モデルの一つです。自分自身が見た自己と、他者から見た自己の情報を分析することで次の4つに区分して自己を理解するというものです。

  1. 自分も他人も知っている自分の性質(開放)
  2. 自分は気付いていないが他人は知っている性質(盲点)
  3. 他人は知らないが自分は知っている性質(秘密)
  4. 自分も他人も知らない性質(未知)

引用:https://lightworks-blog.com/johari-window

ジョハリの窓

「今までの自分」で居続けるのは①の枠にずーっといる事を指します。

先ほど紹介したような僕の行動は、①から④へとジャンプする行動。まだ知らない未知の領域へ足を踏み出すので恐怖感が付きまとう場合があります。でも、足を踏み出した人にしか分からない大きな恩恵が得られます。

RPGのゲームとかでも同じ。まだ行ったことがない場所へ行くと、マップが拡大します。レベルが高いモンスターがいたりして一瞬でゲームオーバーになる可能性もあるんですけど(笑)

でも、未開の地にはたくさんの宝が置いてあり、より強い敵を倒して経験値を稼ぐ事でキャラクターをレベルアップさせる事が出来ます。

ジョハリの窓

 

自分の枠を広げるのは④だけではありません。

②「盲点の窓」と③「秘密の窓」は仲間と一緒に取り組む事で自分の枠を広げることが出来ます。

②「盲点の窓」は、周りの人からフィートバックを頂くこと。自分の中で当たり前になっているような部分を周りの人から教えてもらう事で、自分の認識が広がります。

③「秘密の窓」は、周りの人に自己開示をしていくこと。「自分の事を話す」って勇気が必要。人に伝える事で気付くこともあるし、伝えたうえでフィートバックを頂く事で認識が広がります。

ジョハリの窓

 

坂本塾では、毎回のように提示された宿題に取り組み、それを発表する時間があります。そして、発表した後には必ず同期の仲間からフィートバックを頂きます。

坂本塾の様子 ↓

 

坂本塾で使用するフィードバックシート ↓

フィードバックシート

 

自己開示とフィートバックを繰り返す事で自分の枠を広げ、認識を深め、仲間との絆をより強くしていきます。そして、多くの人にとってその環境は「未知の領域」だと思います。坂本塾の参加者の中にはスライドを作って発表すること自体が初めての方もいらっしゃいます。

また、坂本塾では講義の後に必ず「互師互弟」を行います。

 

互師互弟の様子 ↓

互師互弟

「互師互弟」とは・・・
一般的には、懇親会と呼ばれることの多い会食のこと。坂本塾では、全ての人が自分自身を映し出す鏡と捉え、お互いが師匠であり、お互いが弟子であるという思想で親密な時間を共有します。「互師互弟」は坂本さんの師である須田達史さんが中心道で行っているもの。

 

坂本塾の理念は・・・

坂本塾理念

「仲間とともに」濃い時間を共有して成長出来る場所が坂本塾

ただ座学として学ぶだけではなく、「身体のチューニング」を行い、自己開示とフィートバックを繰り返し、ワークに取り組み、未開の領域に仲間とともに足を踏み出すのが坂本塾という場所。

だからこそ、夢を叶える事が出来るわけです。

ここまで「意識を変える考え方」というテーマでお話をしてきましたが、ここからは同じように「自己変革」に取り組んでいても、なぜ変わり切る事が難しいのかをお話していきます。



自分の可能性を広げられない原因

理由は3つあります。

  1. 意識できない領域が97%
  2. 固定観念(色眼鏡)
  3. 恒常性維持機能(ホメオスタシス)

この3つが連動している為、なかなか意識を変える事が出来ません。どのように連動しているかは後述するとして、まずは1つ1つを掘り下げてお話していきますね。

 

①意識できない領域が97%

意識

意識は

  1. 顕在意識(3~10%程度)
  2. 潜在意識(90~97%程度)

この2種類に分けられると言われています。

顕在意識とは、意識できる領域の事。
潜在意識とは、意識できない領域の事。無意識の領域を指します。

脳はほとんど使っていない、と何処かで聞いた事が在ると思いますが、実は脳はフルパワーで稼働するとスグにエネルギー不足となってしまい、餓死をすると言われるほど。

その為、脳は出来るだけサボりたい。だから、歯磨きや洗顔など、意識しないで行動できるような習慣的なものは無意識の領域(潜在意識)で処理をするようになっているんです。イメージとして何となく行っているような感じ。

習慣

習慣的な行動だけではなく、人間のDNAに刻まれているような本能的な行動・反応も潜在意識の領域です。

過去の体験がイメージとして記憶され、潜在意識に蓄積し、強く意識をしなくてもある程度の行動が出来るようになる。

すごく便利だけど、過去の体験は感情もセットで蓄積される為、トラウマが形成されてしまいます。それが次の「固定観念」の項目に結びつきます。

意識についてまとめると・・・

    • 認識している意識はわずか3%程度で圧倒的に無意識で情報を処理している
    • 潜在意識はイメージで情報を処理している
    • 潜在意識は感情がセットになっている

 

②固定観念(色眼鏡)

固定観念

先ほどもお話したように、ほぼ全ての情報が無意識(潜在意識)の領域で処理されています。

その為、自分や周りに対する考え方や概念も無意識に作られているんです。考え方や概念を形成する部品となっているのは

  • 過去の経験
  • 成功した事
  • 失望した事

など。

これらの体験が潜在意識に蓄積されて、無意識で情報を処理している。つまり、人それぞれ自分に起きた「過去の体験」を通して目の前の出来事を見ているんです。

これが固定観念と言うやつ。

分かりやすく言うと、赤いレンズの眼鏡をかけたら全てが赤く見えるし、青いレンズの眼鏡をかけたら全てが青く見える、みたいな感じ。

色眼鏡

幼少期の頃の体験と、その体験に伴って発生した感情がセットになって潜在意識に根付いていきます。過去の体験のイメージと感情がセットになっているので、同じような事が起きると「トラウマ」として特定の反応をしてしまうという訳です。

僕の場合、母親が怒っている時に食器を洗うと、必ずガシャンガシャンと大きな音を立てていました。だから、大きな音を出しながら食器を洗っている人を見ると怒っている様に感じてしまいます。

すごく不安な感情が湧いてきます。

過去に試合でミスをしたら、次の試合では同じようにミスをしてしまうような気がして緊張してしまったり。

過去に彼氏に浮気をされたら、全ての男性が浮気をするように感じたり。

そういう事って、誰にでもありますよね。

サイクル

「過去の記憶」が固定観念となり、全てを歪めているので、ずーっと過去を投影して生きていることになります。

そして、厄介なのが人間に備わっている高性能な機能「ホメオスタシス」。

 

③恒常性維持機能(ホメオスタシス)

恒常性維持機能(ホメオスタシス)

ホメオスタシスとは・・・
気温や気圧など、場所・時間によってさまざまに変化する体外環境。その影響は、私たちの体の細胞レベルにまで及びます。しかし、私たちの体には、体外環境が変化しても体内の環境を一定に保とうとするしくみがあります。それが「ホメオスタシス(生体恒常性)」です。
例えば、暑い時は、体温を下げるために汗をかきます。寒い時は、体温を上げるために体を震えさせます。これらは全て「ホメオスタシス」の働きです。
https://www.sixthsenselab.jp/contents/diary/magazine/190301/

ホメオスタシスの機能が無ければ僕たちは生きていく事が一気に難しくなります。とても高性能であり、その恩恵を頂いていますが、このホメオスタシスが心や意識に働いた場合どうなるか。

命を守り、生存する事が第一優先なので、僕らは無意識的に「生きてこれた実績」を最優先にします。その結果、生きてこれた「過去」を尊重し、それを続けようとする機能が備わっているのです。

 

つまり、

潜在意識に情報が蓄積される

その情報を元に情報を処理する(固定観念)

それを続ける(ホメオスタシス)

これが過去から抜け出せないメカニズムです。生存を最優先するが故に、過去を続けるシステムが人間には備わっているということ。

過去を繰り返すメカニズム

幼少期に体験した記憶が感情とセットとなって潜在意識を支配している為、僕らはその影響を受け続けて生きています。

このメカニズムを知ると、永遠に過去の体験に支配されてしまうような感覚にもなるかもしれませんが、大丈夫、落ち着いて下さい。

「放っておいても変わらない」という前提はありますが、僕たちは変わる為の術をもう知っています。それは前半にお話した内容「ジョハリの窓」です。

ジョハリの窓

「自己開示」と「フィートバック」、そして「未知の場所」へと足を踏み出す。

これは1人では出来ない事。だからこそ、坂本塾では仲間と共有する時間・場所を大切にしています。これはオンラインだけでは難しい。

わざわざ移動し、同じ場所に介する事で出来ることがある。

先ほどは、潜在意識からホメオスタシスまでの流れを史上最悪の負のサイクルとして紹介しましたが、このサイクルは良い方向にも利用できます。

意識さえ変えてしまえば、全てが変わっていく。

でも、多くの人が意識を変えようとして挫折しています。だからこそ、坂本塾では「コアチューニング」をお勧めしています。

コアチューニングについて、詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
https://sakamoto.ks-ins.jp/2021/03/18/core/